仏式では「一周忌」「三回忌」といった法要が行われますが、キリスト教にも故人を覚える集まりがあります。
それが「記念会」や「追悼礼拝」「召天記念日礼拝」と呼ばれるものです。
目次
記念会の目的
キリスト教の記念会は、故人の霊を供養するのではなく、
「故人を思い起こし、神に感謝をささげること」
を目的としています。
聖書朗読や賛美歌を通じて、遺族や友人が慰めを受け、希望を新たにする時間でもあります。
一般的な内容
記念会は教会で礼拝の形式で行われるのが基本です。
- 開会の祈り
- 聖書朗読
- 賛美歌
- 牧師のメッセージ(説教)
- 祈り(遺族・参列者のための祈り)
- 献花や追悼の言葉
- 閉会の祈り
その後、茶話会や交流の時間を持つ場合もあります。
仏式との違い
- 仏式の法要:故人の霊の供養を目的とする
- キリスト教の記念会:神に感謝をささげ、永遠の命の希望を確認する
この点が大きな違いです。
参列者が知っておきたいこと
- 服装は葬儀と同じく黒を基調にした喪服が一般的ですが、やや控えめな礼拝形式の場合は地味な平服でもよいとされることがあります。
- 香典は不要で、代わりに「献金」としてささげる場合があります。
- 賛美歌や祈りに参加できなくても、静かに心を合わせることが大切です。
まとめ
記念会(追悼式)は、
- 故人を神に委ねて思い起こす
- 遺族や友人が慰めを得る
- 永遠の命の希望を新たにする
大切な礼拝のひとつです。
仏式の法要と混同せず、キリスト教ならではの意味を理解して臨むと、より深い慰めを受け取ることができます。
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