キリスト教葬儀の基本的な流れ

キリスト教の葬儀は、仏式の「通夜」「告別式」とは大きく異なります。
葬儀は「故人を偲ぶ場」であると同時に、「神に感謝をささげる礼拝」として行われるのが特徴です。

ここでは、プロテスタントの一般的な流れと、実際の式次第サンプルをご紹介します。
※実際には葬儀社や教会との相談によって調整されます。

プロテスタントの葬儀の流れ

1. 召天式（葬儀式）
   開式の祈り、聖書朗読、賛美歌、牧師のメッセージ（説教）、祈りなどが行われます。
2. 献花・告別
   参列者が祭壇前に進み、花を棺に納めて最後のお別れをします。
3. 火葬・納骨
   日本では火葬が一般的で、火葬後に納骨式を行う場合があります。海外では土葬も多く見られます。

仏式との違い

• 通夜 → 前夜式（または行わない場合もある）
• 告別式 → 召天式／葬儀
• 焼香 → 献花
• 供養 → 神への礼拝と感謝

実際の式次第サンプル（プロテスタント例）

以下は一例であり、教会や地域によって内容は異なります。

1. 前奏（オルガン演奏）
2. 開式の辞
3. 賛美歌
4. 聖書朗読
5. 祈祷（開会の祈り）
6. 牧師による説教（メッセージ）
7. 祈祷（遺族のための祈り）
8. 賛美歌
9. 献花（参列者によるお別れ）
10. 閉会の祈り
11. 出棺

参列者が知っておきたいポイント

• 開始時刻前に着席し、静かに待つことが大切です。
• 献花は花を両手で受け取り、茎を祭壇側に向けて置き、一礼して席に戻ります。
• 服装は黒を基調にした落ち着いたものを選び、祈りの場にふさわしい態度で臨みましょう。

まとめ

キリスト教葬儀は、

• 神への礼拝
• 聖書朗読と賛美歌
• 故人を神に委ねる祈り　　
  を中心として進められます。

流れや式次第を知っておくことで、初めて参列する方でも安心して臨むことができます。